第三章:君のこと

5/5
前へ
/23ページ
次へ
少しだけ、劣等感を感じた。 僕は普通の私立大学だ。 国立なんて考えもしなかった。 でも君は、そんなこと気にしないのだろう。 多分、それはなんとなくだけど、そう思った。 だって君は、自分の出来ないことが一つでもできる人を、すごいと言う。 そしてそれは彼女にとって、 この世の全ての人なのだ。 だから彼女は誰に対しても笑顔だった。 もしかしたら本当は 違っていたかもしれないが、 それでも僕には、そう見えた。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加