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ある日僕は、君と2人、映画を見に行った。
ショッピングモールでぶらぶらして、
さぁ映画を見ようとなったとき
君は自分が財布を忘れてきたことに気が付いた。
「悪いんだけど、貸してくれる?」
申し訳なさそうにそう言う君に、
僕はたいした金額じゃないから払うと言った。
でも、君は決して首を縦には振らない。
それが、彼女のけじめのつけ方だった。
僕との一線の引き方だった。
僕はそれが少し寂しかった。
だけど、そんな君が、好きだった。
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