5人が本棚に入れています
本棚に追加
集合時間に少し遅れて、君が駅にやって来た。
少し焦って走ってくる君の姿。
僕はその瞬間君を見て
正直ドキッとしてしまった。
だって君は中学の時よりずっと
可愛くなっていたからだ。
「遅れてごめんね」
息を切らせながらそう言った君は、
ゆるくカールした肩までかかる黒髪を風になびかせて、
大きな瞳で僕を見上げた。
その時僕はきっと、
可笑しな顔をしていただろう。
だって可愛くなった君に
どう接していいかわからなくなってしまったから。
最初のコメントを投稿しよう!