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──ある偉人はこう言った。
「貧乳はステータスだと」
「死ね馬鹿アニキ」
なにぃ!? 俺の偉人語録を聞いて胸を打たれないだと!?
いきなりこんなんで申し訳ないと思いますが俺、速水 拓郎(ハヤミタクロウ)は一応主人公です
今年から高校二年生になった俺、今年から俺の通う高校に入学した速水 七瀬(ハヤミナナセ)高校一年生で俺の妹。
「はあ……アニキに相談なんてするんじゃなかった」
「ぞん゛な゛ざびじい゛ごど言うなよぉ!!」
俺は違うと思っているのだが、不本意ながら俺はシスコンと地元じゃ有名なんだ。
いいか? 俺はシスコンじゃない! ただ妹が好きなんだ。
※それを世間一般ではシスコンと言う。
「気持ち悪いから絡み着くなよ変態アニキ!!」
すがるように七瀬にしがみつく俺に殺人チョップを見舞う七瀬。ああ……ちょっと気持ちいい……。
「ひい!? 気持ち悪い顔……す・ん・な!!」
下から顎を蹴り上げられ、俺は意識を失った。
◇◇◇◇◇
目が覚めると、俺は自分のベッドで寝ていた。
布団が掛けてあるという事は、恐らく七瀬が掛けてくれたのであろう。
なんだかんだで優しい妹だ。
俺はムクリと身体を起こし、自分のベッドから降りる。
リビングへ行くと、妹がせっせと朝ごはんを作っていた。
ちなみに家は両親がいない。
まあ、一応いるんだけど、放浪癖があって今は確か海外にいた筈だ。
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