第1章~出会い~

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どれだけの時がたったのだろう… 私は目を覚ました。 「目が覚めたか」 側で声がする。 声がする方を見ると、綺麗な男の人が座っている。髪は長く、丁寧に一つにまとめている。 私は起き上がろうとする。 が…、 背中に激痛が走り、起き上がることができない。それでも、なんとか起き上がろうとする私を男の人は止める。 わたしは男の人をちらっとみる。 「無理をするな。背中を切られているんだ。」と言うと、もう一度きちんと寝かせようと手を伸ばしてくるが、私はそれを拒んだ。 なんとなく思い出す。父と母が殺されたこと。川の近くまで走った事…そこで、切られた事… (何で生きているんだろうか…?)
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