第1章~出会い~

5/12
前へ
/105ページ
次へ
涙が出てくる…。 止めようと思っても、止めることができない…。どんどんと涙があふれ出る。 「ちょっ…、お、おぃ…」 どうしてよいのか分からないとでも言うかのように慌てる男…。 タタタッ…と軽やかに廊下を走る音が聞こえ、近づいてきた。 と思ったら、勢いよく襖が開く。 「土方さーん♪」 襖が開くのと同時に元気よく入って来ようとする可愛い人… 土方と呼ばれた人は勢いよく振り向く。 襖を勢いよく開けたが入ってくることはなかった… 顔を少しひきつらせ、後退しながら 「ひっ…土方さんが… 女の子を…泣かせてる…」と言う。 「なっ…!!ちっ…違ぇよ!!」 土方と呼ばれた人が言うのと 「近藤さーん!!土方さんがっ!!」 と言いながら走っていってしまうのが同時だった。
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

99人が本棚に入れています
本棚に追加