99人が本棚に入れています
本棚に追加
短いため息をつきながらこちらを向くと、
「それで?お前…一体何があたったんだ?」と尋ねてくる。
私はどう説明してよいのか、頭の中でまとまらず黙ったままでいた。
そんな様子をしばらく黙ってみていたが、またため息をついている。
「お前は、ここから少し離れた所で倒れていたんだ。…俺は、何であんなとこに倒れてたのかが知りてーんだよ」
顔を見ると、まるでめんどくさいと言いたげな顔をしている。
つまり、私は、
父の都合で日野に向かう途中、
知らない男の人に襲われ父と母を殺された。
そのあと、私も追いかけられ川の近くで切られたが、
死ぬ前にこの人に助けられて今に至ると…
と、言うことは…
お礼を言わなければいけないと…
「助けていただき、ありがとうございました。
…土方さん…?」
最初のコメントを投稿しよう!