第1章~出会い~

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短いため息をつきながらこちらを向くと、 「それで?お前…一体何があたったんだ?」と尋ねてくる。 私はどう説明してよいのか、頭の中でまとまらず黙ったままでいた。 そんな様子をしばらく黙ってみていたが、またため息をついている。 「お前は、ここから少し離れた所で倒れていたんだ。…俺は、何であんなとこに倒れてたのかが知りてーんだよ」 顔を見ると、まるでめんどくさいと言いたげな顔をしている。 つまり、私は、 父の都合で日野に向かう途中、 知らない男の人に襲われ父と母を殺された。 そのあと、私も追いかけられ川の近くで切られたが、 死ぬ前にこの人に助けられて今に至ると… と、言うことは… お礼を言わなければいけないと… 「助けていただき、ありがとうございました。 …土方さん…?」
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