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次から次へと社長室に入ってくる情報。 秘書の山田に情報整理させる隙さえ与えないくらいの忙殺具合。 会社が大きくなればなる程、思うように仕事が捗らず、疲れとイライラだけが溜まるこの頃。 山田が社長秘書を増やして欲しいと懇願してきていたが、山田以外に信用する勇気がなかった。社内にはたくさんの策士が紛れ込んでいるのは百も、二百も承知で、火を見るより明らかだからだ。 山田は身も心も惜しみなく削って、全力で自分をサポートしてくれている。 「無理」な事も、限りなく「大丈夫」と思える程に尽力してくれる。 それだけに山田以上に、百歩譲って山田並みに尽力してくれる人材がどこにいるのか。
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