第一章

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「佐助ぇ…助けてくれ」 「何故お前らは俺に助けを求める。」 SHRのチャイムがなると、生徒会の方々は渋々帰って行った。瀬戸口を連れて。 それを見送った後、本田が俺らの所に来た 「あれ?井上も佐助に癒されに来たのか?」 「知るか。」 「ちょっとお宅の奥さん借りてるよ。」 「佐助はやらねぇぜ?」 「奪ってやるよ。」 「やめろ!俺の為に争わないで!」 「ぎゃはははははははは!キモ!中島キモ!」 「佐助おまうはははははははは!」 「お前らがノらせたんだろうが…」 疲れた様子で俺と本田を白い目で見る中島。 (いやだって…あの顔でっ…くくっ) 「だから笑うなって言ってんだろハゲるか?あ?」 「いだいいだいいだい!!佐助てめなんで俺だけ!!」 「はははは俺は愛されているんだよ本田君。」 (なんて、俺が即座に中島と距離をとっただけだけど。) 「あ!そろそろ1時間目始まるわ。んじゃ俺移動だから。」 「おい井上お前なに一人で逃げようと」 「佐藤くーん。行こー」 「井上ぇぇええええ!」 本当に、こうしていればただの男子高校生なのだから、本田がモテる(男にだけど)理由は分からない。 (普通の学校だったら、あいつの純粋さに気づくやつなんて少ないだろう。) しかしココは歪んでいる。 「だからモテるっていうのも嫌だろうなぁ。」 「?なにが?井上君」 「んーん。なんでもねぇべ。」
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