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『次の巻はよ貸して。』 後ろから背中をつつく 彼は英生の親友であり よき理解者の亮太。 『まだ読み終わってね-よ。 お前読むの早いな-ホンマ』 授業中だというのに 2人はいつもこんな調子である。 『お前が遅いだけだって。 あっ先生こっち見てる。』 『こらっ! ちゃんと授業聞いてる? 集中、集中!』 『『ごめんなさい。』』 クラスの皆がクスクス笑う。いつもの光景である。
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