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「それで何があった?」
気を取り直しアーキスは聞き直した。
「これなんだけど――」
アーキスは社長から手紙を受け取る、読み上げる。
「なになに……『みなさん元気ですか? 現金があれば何でもできる――バカヤロー! 危ぶむなかれ危ぶむなかれ、つかみはバッチリでしょうか? ゾッドの幹部のエンテです。僕はとっても元気です。ナイトガンダムのレベルが二十になり、炎の剣をとりました。セイラとネモをパーティに入れてます。早くスレッガーを仲間にしたいです。季節も師走が去って、桜がほころび過ごしやすい季節になりました。そんなわけでアースのみなさんをボコボコにしたやりたいと思います。ラクシア総合ドームでお待ちしてます。是非よろしく。
PS 家庭菜園で採れたトマトあります』」
アーキスは手紙をデスクに置いた。
「そうか――」
そして口を開く。
「トマトか――」
「違うでしょ」
すかさず蓮が答える。
ゾッドは犯罪組織で様々な犯罪を繰り返している。目的は不明だがアースとは浅はかならぬ因縁があった。
「アーキスはどう思う?」
アース最古参のアーキスにフェアリーは尋ねる。
「挑戦されて背を背けるは男の恥じ! よって返り討ちにしてやりましょう!」
「あなたならそう言うと思いましたよ」
蓮は無表情だ、肯定とも否定ともとれない。
「ゾッドの奴らに改めて思い知らせてやる! オレがキムチ鍋が大好きということをっ!」
「そんな事を思い知らせてどうするんですか!?」
もはやツッコミに疲れた蓮の代わりにラクサスが言う。
「夏でも食べる!」
「知りませんよ」
ラクサスはため息をついた。
「私としてはゾッドと戦うことに反対しない。ただ蓮の言うとおり罠があると思う。そして作戦を考えてみた」
ジェームズの発言に蓮を目で促す。
「名付けて相撲レスラー大作戦。全員まわしを締め、総がかりで土俵一杯押し込んで、決まり手は寄り切り」
「却下です」
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