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テンショの浮き沈みが激しいのはいつものことだけど、少しくらい平平凡凡でもいいと思います。
「また占いですか」
「そーなの!たまたま見知った顔が目に入っちまったからついでに暇だったし占ってみようかな―って思ってやってみたら何とまぁ恐ろしいことにぃぃぃいいい!!!」
「木下さん、落ち着い―――」
「こーなったら応援するしかないよね!ってことで何かあったらアタシを頼りなさい!邪魔者がいたらちゃ~んと、容赦なく排除してあげるから!本当は―――」
語り始めちゃったら止まらないので、もう一度データを見てみる。
始めから順を追って読んでいく。
ふと血液型も欄で目が止まった。
AB型かA型だろうって、そんなテキトーでいいのかなぁ?
彼女を見てみる。
「―――ってな訳で優奈を誰かに盗られちゃうの―――」
まだまだ時間が掛かりそうだと判断した私の目の前に、木下さんの顔が現れ一瞬固まる。
それもその筈。
鬼の形相……とまではいかないけど、物凄く怒っているような表情で私を見ていた。
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