モロヘイヤ、先生と談笑する

11/16
前へ
/264ページ
次へ
 先生の頭の上には雛鳥の様な産毛が備わっているのですが、その産毛達までもが先生の怒気に曝されてふわふわと震えているのです。 「お前どこ見てます? もうやめてくんないか、私の事をバカにするのは」 「先生」 「なんだよ先生先生うっせーな!」 「雛鳥!」  バチャン、という音は、先生がテーブルの上を叩いたからテーブルの上のお皿が衝撃でわずかに浮いたから── 「いってえええぁぁぁ!」 「先生……、硬いテーブルをまさかグーで殴るとは」 「さ、皿は私が洗うからお前は部屋で反省!」  両手を庇いながら叫ぶ先生。  つまりそれは、私の勝ちという事? 「な、なんで笑ってんだお前……、あっ! 駄目だやっぱり部屋には戻るな!」  やりましたね。これで私は部屋に戻って模型作りパラダイス。  急いで部屋に。
/264ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加