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先生は言いました。
真っ暗な世界なのは、回路を動かしたばかりだからだよって。
「回路が温まればじきに見えるようになる。痛さも感じるし、寒いも感じるし、熱いだって感じるさ」
先生。
私は一体何者なんですか?
「言ったろう、君はアンドロイドだ」
アンドロイド。
それは一体なんなのだ。
「急に高圧的に攻めてきたのは何。ビビるからやめろよ」
……。
それは一体なんですか?
「うん、アンドロイドは機械。モロヘイヤ、君は機械の人間なんだよ」
地球侵略を目論む……アンドロイド!
「うん違うね。アンドロイド知らないくせに予備知識が満載なのは何故だ」
うっすらと。
瞼の裏に青白い光が滲んできました。
私の口の中が湿り気を帯びてきたのも感じます。
「回路が温まってきたんだよ。じきに慣れる」
私はどんな格好をしていますか?
私はどんな髪の色をしていますか?
「急がなくても良い。君の姿は君の目で確認するんだモロヘイヤ。それら全てを生きている実感に変えながら、君は成長していかなければならない」
先生の容姿は?
先生がバツイチなのは、先生の容姿がえらい事になってるからではないのですか?
「うん、君はもう喋るなモロヘイヤ。君が動ける様になってから、まずしなくてはいけない事は君への説教の様だな」
そこはかとない先生からの怒りを感じます……。
私は、何も悪くない。
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