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第一幕・私から、紫の華を咲かす少年へ
さらさら靡く紫混じりの黒髪
すべすべの白い肌
傷つかないで
髪と同じ色の大きな瞳
華奢な肩、身体
傷つかないで
君を知らなければ
私は普通に生きて
普通に死んでいただろう
君を知ってから
ずっとその笑顔に焦がれている
君に振る全ての災いは
きっと君を傷つけてしまう
それでもなお
君の幸せを祈ってる
世界の全てが君の敵になっても
不条理と理不尽に君が侵されても
この世の不幸という不幸に揉まれても
必ず君を守る
傷ついたりしない
傷ついたりさせない
例え私達の物語が
延々と繰り返している
愚かな悲劇なのだとしても
例え私達の物語が
延々と繰り返している
終わりない悪夢だとしても
君を守ってみせる
終わりないこの世界
繰り返す契約者と
繰り返す幻妖の
延々と続く回旋曲
私達の結末を
悲劇にはさせない
断ち切ってみせる
君を守ってみせる
ただただ
君を幸せにするために
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