ヤキモチ

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あの後、一度私の家に莉菜が寄って手当てを終えて帰って行った。 その頃には大空の機嫌は治っていた。 そして三日後また莉菜がきて今度はなんか持ってきた。 「リコ!莉菜が首輪くれるんだって。」 確かに今は首輪は人気だ。 でも莉菜にもらっても正直嬉しくなかった。 「はいっ!多分リコちゃんに似合うと思って買ってきたんだ!」 私につけてこようとするから押し飛ばしてしまった 。 「キャッ!!」 莉菜は転けそうになったけど大空に抱えられていた。 大空が怒って何か言っていた気がするけど私は聞かずにそのまま走って外に逃げてしまった。 (こんなの逃げたって一緒なのに…ただのヤキモチ妬いているだけなのに…) リコはそんなことを考え足を止めていた。 (やっぱり帰ろう。大空が幸せなんだったら私も受け止めなきゃだめだよね。) 私は足を家のある方に向けて帰っていたんだけど、大空と莉菜の声がした。 「リコ―!!」 「リコちゃん!」 私は二人の方に向かった。 否向かった筈だった…のにこっちにトラックが突っ込んできた。 さいごに大空が私の事を呼んだ気がした。
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