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目が覚めたらそこは病院だった。
(私死んでなかったんだ…。)
「大空……」
「リコ?」
大空は震える声で私を呼んだ。横を向くと大空と莉菜がいた…。
「良かった……良かったリコお前まで居なくなったら俺どうすればいいのか分からなくなっていたよ。」
「リコちゃん…良かった。」
二人とも泣きながら私の意識が戻ったことに喜んでいた。
(そうか…大空の両親も事故で亡くなったんだ…。)
「大空心配かけてごめんね。ありがとう。」
「リコ…」
「あと莉菜さんと幸せになってね…!幸せじゃなかったら私許さないから!!」
――ワンッ!!!
リコの声は犬の鳴き声になって大空に届けた。
「リコ。お前はあの日からあの河原で拾ったときから家族だ。だからいつか三人で暮らそうな。」
「そうね。リコちゃん!!」
「うん!絶対だよ。」
――ワンッ!!!
リコは元気に返事をした。
(私は犬だろうがなんだろうが大空が一番好きだよ!!)
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