揺れるキモチ

9/33
2565人が本棚に入れています
本棚に追加
/392ページ
「……なるほどな。」 しばらく沈黙の後に、何度か頷いて私の顔をじっと見つめるイケメンさん… 「いえっ!私は大丈夫です!!でも、えりさんはこんな状態なので…送ってあげてください。 きっと、話したい事もあると思うから…」 私は気持ちを伝えたくてイケメンさんを見つめ直すと、優しく笑いかけてくれた。 「分かった。でも、1人で帰るのはダメ。琢也に送ってもらって?そして、ひとつお願い聞いてくれる?」 「お願い…ですか?」 「そう。俺がサクラちゃんの頼みを聞く。えりちゃんを送り届けて、話もちゃんとしてくるよ。えりちゃんが話したいことがあるなら、全部聞いてくる。 だから…俺の頼みも、聞いてくれるよな?」 「コラ洋平!ええ加減にせーよ!何を言うてんねや!?」 「わかりました!だから…お願いします!!」 「サクラちゃん!!!????」 私はえりさんの気持ちも知ってる… イケメンさんの答えも分かってる… それでも、えりさんの想いをちゃんとぶつけて欲しかった… .
/392ページ

最初のコメントを投稿しよう!