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「……なるほどな。」
しばらく沈黙の後に、何度か頷いて私の顔をじっと見つめるイケメンさん…
「いえっ!私は大丈夫です!!でも、えりさんはこんな状態なので…送ってあげてください。
きっと、話したい事もあると思うから…」
私は気持ちを伝えたくてイケメンさんを見つめ直すと、優しく笑いかけてくれた。
「分かった。でも、1人で帰るのはダメ。琢也に送ってもらって?そして、ひとつお願い聞いてくれる?」
「お願い…ですか?」
「そう。俺がサクラちゃんの頼みを聞く。えりちゃんを送り届けて、話もちゃんとしてくるよ。えりちゃんが話したいことがあるなら、全部聞いてくる。
だから…俺の頼みも、聞いてくれるよな?」
「コラ洋平!ええ加減にせーよ!何を言うてんねや!?」
「わかりました!だから…お願いします!!」
「サクラちゃん!!!????」
私はえりさんの気持ちも知ってる…
イケメンさんの答えも分かってる…
それでも、えりさんの想いをちゃんとぶつけて欲しかった…
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