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「琢ちゃん?サクラは、私の妹みたいなものなんだから、手出さないでよ!!」
えりさんが私をそう言ってくれた事はすごく嬉しくて、思わず笑顔になる。
「こいつの言う事は気にせんといて!仲良くしよな!俺は高平琢也。名前、サクラちゃんって言うん?」
「はい!私、サクラです!春に咲く、サクラです☆」
「良い名前やな。一度聞いたら忘れへん。」
「ふふっ、ありがとうございます!」
なーんて言ってる間にも、暗いこの部屋にも少しだけ慣れてきた。
慣れてきて目の前のマスターを見て思った事は…
【まさか…もしかして…この人がイケメン!?】だった…
でもでも、話はすっごい上手だし、話を聞くのも上手。
すごく居心地の良い時間と空間を持ってる琢也さん。
『でも、琢也さんはえりさんが好きな人だから、あんまり関わらない様にしなくちゃ!』
と、思った次の瞬間!
「ねー、私の愛しい洋平くんは?」
「洋平は今日は休みだよ。でも、飲みには来るかもね。洋平狙いか!?」
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