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そして、結果として。
男の身に奇跡が起きた。
翌朝になっても、警官は自身の家に現れず。
さらに、同僚の死は友人間の怨恨ではなく通り魔的な快楽殺人と、警察は判断したのだ。
現場に一切の痕跡は無く、証拠らしき証拠は無し。捜査は難航。
警察は、そうニュースで発表をした。
このニュースに男は驚愕した。
同時に安堵した。
これならば、自分が逮捕される事はないだろうと。
その同僚の葬式にすら、いけしゃあしゃあと出席した。
それでも、自分は捕まらなかった。
一応、事件当日に一緒だったため警察に事情聴取はされたが、それすら事件前に別れた。事件の事は一切分からないと押し通すだけで乗り切れた。
男は、そのままごく自然に、元の生活に戻っていった。
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