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ある日。 アタシの向かいに居たドールを抱えて出ていった女の子と入れ替わるように、男の人がやって来た。 見たことのない姿だった。 肌は黄色っぽくて、顔も平たく、背もあまり高くない。 彼は1人だった。 彼は一通りドールを見回していった。 そして、アタシの前で動きを止めた。 しげしげとアタシを見つめる視線は、とても居心地が悪かった。 やがて、彼はアタシを手に取り、袋に入れられ、一抹の不安と共に外の世界へと出た。
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