1人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
叔母は一言も言わなかった。
なんで、あたしなの!?
誰にも、泣き付かなかった。
寂しく、一人、心で泣いていたに違いない。
気付いてやれなかった、
叔母の苦しみに。
病室に入ると、笑顔で迎え入れてくれる叔母。
「よく、来たね」
あ、元気だ。
そう、思う事しかできない。
あたしには何もできない。
次、来るときも、また、笑って迎え入れて。
そう、祈る事しかできない。
不可抗力だ。
そんな事、思いたくなんてない。
最初のコメントを投稿しよう!