ガン

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叔母は一言も言わなかった。 なんで、あたしなの!? 誰にも、泣き付かなかった。 寂しく、一人、心で泣いていたに違いない。 気付いてやれなかった、 叔母の苦しみに。 病室に入ると、笑顔で迎え入れてくれる叔母。 「よく、来たね」 あ、元気だ。 そう、思う事しかできない。 あたしには何もできない。 次、来るときも、また、笑って迎え入れて。 そう、祈る事しかできない。 不可抗力だ。 そんな事、思いたくなんてない。
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