瀬川タカシの無責任散文録

旅路

手をつなぎ、二人は共に歩き出す。

この先の生涯において、彼らが歩みを止めることはないだろう。

共に歩む者がそこに在り、

その尊さを彼らは知っている。

ここから先は辛い旅。

目前の荒野は果てしなく、そして険しい道程だ。

心せねばならない。

だが、暗い畏れは不要だろう。

彼らの旅は希望に満ちている。

歩き出した彼らの姿は、どこか輝かしく、ささやかに祝福されて見えた。

きっと、心配はいらない。

ーーだって今日の空は、こんなにも晴れ渡っている。