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2-8
なかなか戻ってこない老女が心配になってセリューナが様子を見にいくと、いい嫁なんだけどねえ、と待っていたように話してくれた。
「恥ずかしいんだよ、うちだけいつまでたっても孫ができないってのが」
「じゃあ、気をきかせてあげちゃう? もしお暇なら、しばらくうちに泊まって、籠編みもそうだけど、ついでに一族のしきたりとか教えてもらえると助かりますっ」
「いい子だねえ」
「そんなことないわよ。たぶん一緒に暮らすと朝寝坊だったりしてそのうち嫌になると思うわ」
かかかか、と老女は笑う。
「ああ、そういうことかもしれないねえ」
着替えをおえて居間に戻ると、老女は嫁に言った。
「しばらく彼女の家に居候するから、倅のこと頼むね」
「ええ!? なんですか突然に」
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