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18-4
「あ、えっと、そういえば、馬を返しておかなきゃいけなかったんです。どうしたらいいですか」
「いや、収めておけ。必要だろう」
「あ…、はい。ありがとうございます」
「だからといって、帰れもしないような場所へは行くなよ」
「いきませんっ」
「笑い話にはしない」
言って、セリューナの指に触れないよう籠だけをとりあげる。
こちらへ近づくために作ってくれたものなら、中身はなくても、これほど効力のある薬籠はない。
いや、そんなものより、お前自身が私の傍にいてくれたら、どれだけ心が休まるだろう。
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