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18-5
「何か暮らしに不自由なことがあれば、遠慮なく言いに来い」
しかし、彼女が妻帯しない長をいつまでも好きでいるはずはない。
ならば、傷つかずに別れる方法でも考えるべきなのに、私は、お前を傍に置くことしか考えられない。
おそらく、現実が見えていないのは、私のほうなのだろう。
夕陽が沈み、蒼い闇がせまってくる。
アルスはそこから逃れるように、馬の背に手をかけた。
―おわり―
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