1 拒絶

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4-4 「そういうことを考えてるから眠れないんですよ! もう、わかりました。セリューナをここへ呼んできます。そうしたらイザエラ族から頭が離れるでしょう」 「連れてきたければそうすればいい。帰ってきたらお前を、側近から外してやる」 「…っ」  レイリューンは報告書を拾おうとした動作を、とめた。 「下がってろ。私を癒せるのは、私だけだ」 「そんな……」 「誰も…、呼ぶな。こんなものは朝になれば治る。長がこんな状態では、イザエラ族が増長する」 「でも、丸一日なにも召しあがってらっしゃらないのに…っ」 「……そうか。じゃあお前も喰ってないな。レイン、そこの、夕食だったもの、お前が喰っておけ」 「いやです…っ」  自分の体調が悪い時なのに、そんなことまで気遣うアルスがつらくてならなかった。
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