1 拒絶

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2-2 「そのうちうまくなるわよ。これができないと、一族の男にお嫁にはいけないからね」 「それは大変だわっ」  急いで材料の草蔓を手にし、次へ取りかかるセリューナに、女性が失笑する。 「だいじょうぶよ。長はそういうの、気にされないかただから」  声にならず、セリューナは編もうとしていた草蔓をばらばらにしてしまう。 「あー、ちょっ、せっかくうまくいってたのに何てこと言うんですか!」  女性は心地よくひびく笑い声をきかせてくれた。  気にしない人は長だけじゃないのに、どうしてここでその人物を出してくるのか。 「あ、そうだ。そういえばひとつ疑問があったんですけど、アルス一族って自分たちのこと一族って言い方しますよね。みんな血がつながってるんですか?」  もう籠を編むのはあきらめて、びよんびよんと草蔓で遊びながら聞いた。
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