星の誕生

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「居場所がバレたから移動するわ!」  機械の足が六本生え、立ちあがった酒場と地面。その端にはレオが立っており、上から騎士たちを見て叫んだ。  あまりにも想定を超えるレオに、呆然としている騎士と犯罪者を尻目に、レオを乗せた機械の城は、少女が走って行った方に向かった。  少し行った先の山肌に、それなりに大きな洞穴があった。  レオは穴の前で城を止めて降り、穴に入って行った。  穴の奥には、先ほどの少女がいた。  枝に火を付け、膝を抱えて座っていた。 「おいソール」  レオは少女――ソールに話しかけた。 「あ、おじさん……。ごめんなさい」  ソールはレオを見て、謝った。 「おいおい、なんで謝るんだ?」 「だって、おじさんは静かに暮したかったんでしょ? 酒場を山の中に建てたんだし……。なのに私のせいで……」  ソールは震える声で、ポツポツと話した。
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