星の誕生

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「あはは、気にするな気にするな!! あれはきっと『そろそろ行動しろ』っていう天からの言葉だったんだよ」  レオは笑いながら、ソールの近くに座った。 「お前の両親には本当に世話になった。あの二人が魔物に襲われ亡くなった後、ソールは一人で暮らし始めた。家を追われてここに住み着いた。俺は、恩を返したいんだ。この程度のことで、ソールを嫌ったりしないさ」 「本当……?」  少し潤んだ瞳でレオを見上げるソールは、どこか不安げだった。  レオが居なくなったら自分はどうすればいいのか、と考えていた。 「ホント。だから、一緒に行かないか?」 「え?」 「だから、危険な旅になるけど、一緒に行かないかって言ってるんだ。ソールは俺が守るから」  それを聞くと、ソールはポロポロと涙を流した。 「行ぐっ!! おじさん……レオにづいでいく!!」 「よし、よろしくな!」  レオがニカッと笑って、ソールの頭をなでた。  ソールも泣きやみ、はにかんだ。  しかし、招かれざる客は付き物らしい。 「獅子座のレオ!! 大人しく縄につけ!」
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