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穴の外から、ルプスの怒号が轟いた。
「ち、またあいつか……」
毒づきながらレオは外に出た。
「はぁ~、ホントに面倒だ……」
レオの眼前には、200人を超える騎士が剣を構えている光景が広がっていた。
「獅子座のレオ! 貴様もここで終わりだ!! 俺を犬呼ばわりしたことを後悔しろ!」
騎士団の先頭にはルプスがいた。すでに人狼になっている。
「はぁ~、マジで面倒くせぇ」
レオはため息を吐いた。心底嫌そうな顔だ。
「かかれ!!」
ルプスの号で、騎士団が山を駆け上り始めた。
それを見たレオは、真剣な顔をし、全身に力を込めた。
先の戦いでは右腕しか解放していなかったが、今回は後ろにソールがいるため、全力を出すことにしたのだ。
一度目を閉じ、もう一度開くと、レオの身体に変化が現れた。
全身に黄金の毛が生え、手足の筋肉が膨張した。鬣が生え、牙もルプスとは比較にならないほど大きく鋭い物が生えた。
金の獅子となったレオは、仁王立ちをして騎士団を見据えた。
「(洞穴には、俺達の“希望”がいる……。やるしかねぇ!)太陽の使徒、獅子座のレオ!! 推して行くぜ!!」
完。
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