Please.1

12/50
前へ
/200ページ
次へ
「ふーん...」 納得したようなに顔をそむけながらボクの口にご飯を入れてくる。 それを食べながら、ボクは、はっと気が付いた。 「ご飯ぐらい一人で食べれる!」 「残念だったな、弁当は一つしかない」 「はあ!?もしかして...弁当忘れた?」 こくんっと頷きながらボクのお弁当を食べる黎。 ...怒りが湧き上がってきた。 「返せ!」 「いやだ」 「いやだじゃない!ボクの弁当返せ!」 「いいじゃねえか、CDタダでやってるんだから」 「うっ...」 確かに、「クロ」の新曲のCDはタダで貰っている。 母さんが欲しいとか言うから悪いんだけど...。 「ボクは欲しくないから知らない!」 「うぉぉぉ...ひでえ」
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1698人が本棚に入れています
本棚に追加