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黎の隣を歩いている時にふと気が付いた視線。
うちの学校じゃない他校の女の子が黎を見て何か話していた。
...これ、やばいんじゃないの?
このままにしておいたらパニックになると思って、黎のネクタイを引っ張った。
「なんだよ」
「眼鏡かけなくていいの?」
「...そうだった」
完全に忘れていたようでバックから伊達の黒縁眼鏡を取り出してつける。
これだったら、まだカッコいい男としか思われないだろうから問題ない。
「黎の家って学校から近いの?」
「まあ、普通。徒歩で行ける範囲」
...いいな、ボクなんて電車とバスを乗り継いで来てるのに。
寝坊した時に近い人はいいなっていつも思う。
寝坊したことないけど。
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