1.2つの鏡

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あるところに、 全く似ていない双子の 少女がいました。 もちろん、2人は 全く正反対の性格で…。 「ごめんね、詩杏。南依奈がまだ起きてなくて…。 南依奈~!早く起きて!遅刻するよっっ!」 玄関から二階の部屋に向かって叫ぶ。 親友の高橋 詩杏(タカハシ シアン)からある提案をする。 「あのさ、―――して、―――たら南依でも起きるんじゃないかなあ?」 「それ、いいかもね!」 双子の姉、宮本 蒼奈(ミヤモト アンナ)が言う。 息を殺して2人で南依奈の部屋に入る。―――― 「ここを…宮本。…おい宮本!答えなさい」 「きいてませんでした!」 宮本 南依奈(ミヤモト ミイナ)が、目をこすり素直に答える。 詩杏が先生の声まねをしたまま言う。 「正解は…7時48分でした!」 ベッド脇で蒼奈と詩杏がくすくす笑っている。 「2人して私のこと騙して…ってもう7時48分!?早く支度しないと!」 ベッドから慌てて飛び起きる、南依奈。 「あ、朝ご飯、もう一階に用意してあるからね」 一言残して部屋を立ち去る、蒼奈。 最初に言ったとおり、 全く正反対でしょう?
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