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あるところに、
全く似ていない双子の
少女がいました。
もちろん、2人は
全く正反対の性格で…。
「ごめんね、詩杏。南依奈がまだ起きてなくて…。
南依奈~!早く起きて!遅刻するよっっ!」
玄関から二階の部屋に向かって叫ぶ。
親友の高橋 詩杏からある提案をする。
「あのさ、―――して、―――たら南依でも起きるんじゃないかなあ?」
「それ、いいかもね!」
双子の姉、宮本 蒼奈が言う。
息を殺して2人で南依奈の部屋に入る。――――
「ここを…宮本。…おい宮本!答えなさい」
「きいてませんでした!」
宮本 南依奈が、目をこすり素直に答える。
詩杏が先生の声まねをしたまま言う。
「正解は…7時48分でした!」
ベッド脇で蒼奈と詩杏がくすくす笑っている。
「2人して私のこと騙して…ってもう7時48分!?早く支度しないと!」
ベッドから慌てて飛び起きる、南依奈。
「あ、朝ご飯、もう一階に用意してあるからね」
一言残して部屋を立ち去る、蒼奈。
最初に言ったとおり、
全く正反対でしょう?
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