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○月△日 晴れ。
「ぽーーーーーーーーーー!!!!!」
入学したてで、まだ慣れない学校から帰宅し、自室で一息ついた、その時、勢いよく扉が開かれた。
奇声と、ともに。
『ちょっと、お兄ちゃん!!入る時はノックしてって言ってるじゃん!!』
「YES!! YES!! YES!! 」
意味の分からない事をいいながら、私の部屋を歩き回る兄。
パンツ一丁である。
『お兄ちゃん!?ちょっと、服着てよ!!そんな格好で私の部屋に入ってこないで!!』
そんな私の声など、聞いていないのか、聞こえていないのか、はたまた、聞く気が無いのか…。
いずれにせよ、厄介だが、
何を思ったか、兄は、私のタンスをあさり、そして、
私のパンツを、頭から被った。
『お、お兄ちゃんんん!?何してんの!?やめて、やだー!!信じられない!!』
状況についていけず、絶叫する私。半泣きである。
それから兄は、やはり私の事をスルーして、ムーンウォークで部屋から出て行った。
パンツ一丁で。
私のパンツを被ったまま。
下から、弟の叫び声が聞こえた。
これから、夕飯を食べようと思った、午後7時15分の事である。
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