24人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
「くそったれがーっ!!!!!」
「はははははははははは!悔しい?ねえ、悔しい?悔しいよね??よね??」
絶望した様子で、地に膝をつき、床を拳で殴りつける恭弥。
涙目である。
そんな恭弥を見て、高笑いをする兄。
パンツ一丁である。
また…。さっきまで服を着ていたというのに。何時の間に脱いだんだろう。あの馬鹿は。
『恭弥も、朝食、いる?』
「ありがとう、姉ちゃん。」
恭弥は、家族の中で唯一、私に対しては、普通の弟でいてくれる。
まだ、私は壊れていないからだろう。
朝食を三人で食べた。
午前7時30分。
最初のコメントを投稿しよう!