0人が本棚に入れています
本棚に追加
好きだよ
君と俺は二人きり。
夜空を眺めていた。
いまでも覚えてる。
とても綺麗な夏の星。
三角が俺達をつないでいるようで
なんだか照れくさかったけど、手をつないだっけ。
君はふいに照れたけど、すぐに握り返して
どうしたの?
って聞いたんだ。
だから俺は
なんでもないよ。
って言ったんだ。
君は笑って、手を握ったままでいてくれたけど、俺は手を握って不安になったんだっけ。
変な汗とかかいてないかな。
気持ち悪くないかな。
変なもやもやが胸をうずく。
ーぎゅ。
すると、手を握っていた君の手の力は強くなり、俺に
大丈夫だよ。
っていってるみたいだった。
その手にありがとうって言うように手の甲にキスをすると
君は顔を真っ赤にしてたから
林檎みたい。
っていったら怒こっちゃったよね。
俺は
ごめんね、怒ってるの?ねぇー…
不意に訪れた感触は、俺を瞬く間に赤くさせる。
すきあり!
と君は笑い
なんだか可笑しくて
笑っちゃったよね。
こんな笑顔が
君のそんな顔が
言動が
言葉が
俺は大好きで仕方ない。
end
最初のコメントを投稿しよう!