1人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
動物達は解っていた、神様の様子がおかしいと思った時から…
神様はもうこの世から居なくなることが
「皆、私と契りを交わさないか…?。我らの別れを今ではなくなるように…」
神様は皆の姿をそれぞれ目に写しながら言った
互いの目は涙で滲んで視界がよく見えなくなっていた
「契りを交わせばいつか必ず逢える…巡り逢いが我らを引き寄せてくれる」
“……本当にそのような日が訪れるのであれば…”
と、最初に応えたのは子だった
そして、丑寅…と皆が子の言葉に頷いた
「ありがとう、優しい“十二の神”…皆が逢えるまで私はずっと見守っています……君達の中で…」
神様が言い終えると光が神様を包んだ
その光は小さくなり、人魂の大きさになると十二に分裂して動物達の中に入った
―これは神様の契りの証
そして、神様の居ないこの世界を護る加護の力でもある
十二の神は約束をした
どんなに長くかかっても必ず皆と巡り逢おうと
例えどんなに生まれ変わっても、神様の契りがある限り…
最初のコメントを投稿しよう!