第2章 君との別れを

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私はためらった。 だって、もしOKされたらアイツと二人きりにならなきゃいけない……。 で、でもお兄ちゃんが言ってた、こんな子供っぽい服で先輩と会うなんて。 私は散々悩んだ結果、彼に電話をかけてみた。 二回コールがなり、繋がった。 「も、もしもし」 『……』 「え、あれ!? 繋がってないのかな……いや、でも通話中に……も、もしもーし」 だけど電話の向こうから声がしない。 なんか……怖いんですけど。 「も、もしかして反応楽しんでます?」 だけど返事はない。 まさか、寝ぼけて通話ボタンを押してしまったとか……確か、彼には小さな妹がいた気がする。 妹がいたずらで押した?
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