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まさか斎藤くんに頼むことになるとは……。
私は斎藤くんに事情を話した。
『つまり、その先輩が喜ぶような服を選ぶのを手伝ってほしいと』
「は、はい」
『下着で行けば?』
「真面目に考えんかい!」
――はっ。
つい、つっこんでしまった。
『あはは、まあいいや。うん、わかった。じゃあ今日でも行く? ていうか綾翔は?』
「まだ寝てる」
『あー、やっぱ?』
私は斎藤くんと待ち合わせ場所を決めて、すぐに家を出た。
夏休みだけで、いろいろ出費が痛いけど……先輩とのお出かけのためにも!
いい服を着ていきたいもんね。
ああ……斎藤くんにいじめられなければいいけど。
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