第2章 君との別れを

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まさか斎藤くんに頼むことになるとは……。 私は斎藤くんに事情を話した。 『つまり、その先輩が喜ぶような服を選ぶのを手伝ってほしいと』 「は、はい」 『下着で行けば?』 「真面目に考えんかい!」 ――はっ。 つい、つっこんでしまった。 『あはは、まあいいや。うん、わかった。じゃあ今日でも行く? ていうか綾翔は?』 「まだ寝てる」 『あー、やっぱ?』 私は斎藤くんと待ち合わせ場所を決めて、すぐに家を出た。 夏休みだけで、いろいろ出費が痛いけど……先輩とのお出かけのためにも! いい服を着ていきたいもんね。 ああ……斎藤くんにいじめられなければいいけど。
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