第2章 君との別れを

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斎藤くん、上下共に真っ黒な私服を来ていた。 なんかアクセもすごいし……チャラいというか、キケンな感じというか。 知らない人だったら近付きたくないタイプ。 「行こうよ河井さん。隣町、行くんだろ?」 「あ、うん!」 でも、普段はあんなんだけど根はすごく優しいんだよね。 「あ、河井さん。河井さんはベビー服が似合うんじゃない?」 ……前言撤回。 「普通に考えてください!」 「普通に考えるの? 仕方ないなぁ。まあ、胸が隠せて、そのぶん他の場所でフォローできるようなのがいいんじゃない?」 げ、現実味がありすぎて逆に嫌なんですけど。 でも……斎藤くんにお願いして正解だったのかもしれない。
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