第2章 君との別れを

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私たちはバスに乗って隣町の朝日ヶ丘町へと向かった。 ……もちろん、いたずらされまくったのは言うまでもない。 朝日ヶ丘についた時、すでに私の体力というか、精神力は限界だった。 「斎藤くん意地悪です」 「あー、夏休みまでいい声と顔が見れて満足だね」 「真緒は最悪でした!」 斎藤くんは、一度にこっと笑うと、私の腕を掴んで歩きだした。 そして、どこか行き先が決まっているのかどんどんバス停から離れて進んでいく。 「斎藤くん、どこ行くの?」 「男が好きそうな女の服が売ってる店」 さ、斎藤くんが言うと、すごく危なそうな気がするのは私だけなんだろうか。
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