第2章 君との別れを

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ガラス越しに見ると、中には大人っぽいのに可愛い……夏にぴったりの服が並んでいた。 「ここ。入るよ」 「えっ、あ……」 私は斎藤くんに手を引かれるままにお店の中に入った。 中は以外と広い。 どうやら二階はメンズ売り場のようだ。 「河井さんって、明るいイメージがあるからね。暗い色は避けたらいいかな」 「黄色とかオレンジとか?」 「普通に白でもいいけど、すぐ汚すだろうからね」 何故私が白を買うとすぐ汚すのを知っているんですか。 私ってわかりやすいのかなあ。 お店の中の服を手に取ったりしていろいろ見てみる。 でも自分に似合うのがイマイチわからない。 服だけが可愛くても意味がない。
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