愛恵物語

第２章 君との別れを

黄色とかオレンジという暖色系を見ていく。

「河井さん、ワンピースがいいの、普通に上下がいいの」

「この前ワンピース買ったからなぁ」

「じゃあこれ」

斎藤くんに渡されたのは、クリーム色の服。
背中が少しでていて、作りとか私が持っていない感じのものだった。

「それにこれ合わせたら？」

斎藤くんはスカートを渡してきた。

薄い素材でフワフワした感じのスカート。しかも丈がすこし短い。

今履いているサンダルにも合いそう。

もしかして合わせてくれたのかな……さすが斎藤くんだ。

なんか破廉恥な服を選びそうだと思ったのに、以外にちゃんと考えて選んでくれているんだな。