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そういえば、斎藤くんの無表情と笑った顔しか見たことないなぁ。
斎藤くんの笑顔、怖かったり優しかったりするのに、どこか冷めた感じで影があるんだよな。
「何か食べたかったりします? ほら、もうお昼だし」
「なんか女の子におごられるのって微妙だけど……まあ、今日はお言葉に甘えるか」
斎藤くんは私が持っていた服が入った紙袋を手に取った。
「えっ、いいよ自分で持つ!」
「いーの。持たせて」
「う……うん。ありがとう」
本当……優しいんだかドSなんだかわからないんだから。
「もうお昼だったっけ。じゃあ何か食べようか」
「うん!」
私たちはお店を出ると、太陽は真上にあって、お昼を表していた。
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