第2章 君との別れを

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絶対勘違いされてる! 「くすくす。河井さん、俺の彼女だって思われたね」 「視線が怖かったです……」 「このまま本当に付き合っちゃおうか」 「え!?」 すると斎藤くんはくすくすとお腹をおさえて笑いだした。 「冗談だよ河井さん」 「……うぅ」 食べ終わった私たちはお店を出て、することもないのでバス停へと向かった。 可愛い服も買えたし、斎藤くんとも楽しくやれたし満足かな。 「河井さん、明後日うまくできるといいねぇ」 「何が?」 「え、告白とかしないの? 好きなんでしょ?」 ……そういうの考えてなかったかも。 ただ一緒にお出掛け出来るのが嬉しかっただけなんだけど……そっか。 きっと私、先輩に一目惚れしたんだよね……。
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