第2章 君との別れを

34/103
前へ
/845ページ
次へ
私は一度、変じゃないか鏡の前でくるくると回ったり、笑顔を作ってみたりして再確認。 少しでもいいから可愛いって思われたいよ。 かばんの中身もちゃんとチェックをして……。 「財布に携帯に……ポーチに、ハンカチに……」 何度確かめても、何か忘れているような感じになってしまう。 かばんのチェックを終えて、閉めようとした時に携帯が鳴った。 画面を見ると斎藤くんから。 “今日は可愛くやりなよ” とだけ書いてある。 私は少しだけ……いや、このメールだけでもすごい背中を押してもらって励ましてもらって。 応援しないとか言っておいて。 斎藤くんに選んでもらった服とかが無駄にならないように、今日は頑張らなくちゃ!
/845ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1449人が本棚に入れています
本棚に追加