第2章 君との別れを

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時間になった私は、鞄を持ってお母さんに「いってきます」と言って家を出た。 学校までの道は毎日通っていたはずなのに……今日は新しい道を通っている気分だ。 今日もいい天気。 日焼け止めはバッチリだから日焼けは心配なさそうだけど。 肌にあたる太陽の熱がとても痛いくらいだ。 日焼けなんかしたらヒリヒリと痛そうだな……私は日焼けをすると真っ赤になっちゃう方だから恥ずかしいんだよね。 この前の海で少しやけちゃったし……水着の後にそってほんのり赤い。 海の水で冷やされたおかげで、ひどくはならなかったけど。 鼻の先が恥ずかしい。 季節外れのトナカイみたい。 笑われないよね。 斎藤くんも気にしてなかったし。
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