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学校が見えてくるにつれて、心臓の音が大きくなっていく。
告白のイメージトレーニングもした。今日はオシャレもした。笑顔もばっちり。
――怖い。
でも前に進まなきゃ何も始まらないし変わらない。
角を曲がると、学校の前に立つ先輩の姿があった。
その瞬間ドクンと身体が熱くなる。
「せ、先輩!」
私は先輩に駆け寄る。
すると先輩はこっちを振り返り、にっこりと微笑んだ。
「おはよう真緒ちゃん」
「おはようございます!」
先輩は「じゃあ行こうか」と言って、歩き出した。
私は先輩についていくようにして歩いた。
先輩が前にいるだけで、すごく、どきどきする……っ。
こんな感じで……告白なんか出来るのかな。
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