第1章 最後の思い出

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 この反応はいるってことなんだよね……? 「綾翔に好きな子……お姉ちゃん寂しいです」  私は何処からともなくハンカチを取り出して泣き真似をする。 「なっ……! ち、ちげーし! つか俺のが誕生日早ぇだろ!」 「何よ真っ赤になっちゃって怪しー。ねね、誰誰?」 「だっ……だから……! それは……お……」 「お?」  綾翔はパンをぐしゃっと握りしめながら俯いて顔を真っ赤にしている。 「お……」 「ん?」 「おおお教えるわけねぇだろ!」 「ええええっ!?」  その後も綾翔は教えてくれなかったけど……綾翔に好きな子かぁ。  なんか今まで一緒にいたから寂しい気もするなぁ。
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